2 緑・自然

目的 緑やオープンスペースを保全 ・ 整備し、生物多様性の確保や人と自然が
ふれあう場を創出することにより、市民生活に潤いと安らぎをもたらす。

現状と課題

◆本市は、北部地域において、六甲山系から北摂山系にかけて豊かな森が広がっており、南部地域では、甲山や六甲の山並みを背景に、西の夙川河川敷緑地、東の武庫川河川敷緑地、臨海部の自然海浜と、それらをつなぐ河川や街路樹などにより水と緑のネットワークが形成され、貴重なエコロジカル・コリドー(生態的回廊)となっている。
◆臨海部には、鳴尾浜臨海公園・浜甲子園運動公園を始めとした各種の公園やリゾ鳴尾浜・新西宮ヨットハーバーなどの施設が立地しており、海浜の水辺空間と合わせて市民がスポーツやレクリエーションに親しめる場となっている。
◆農地を含む緑やオープンスペースは、都市における環境保全や景観形成、更には市民のレクリエーション利用や都市防災、生物多様性の確保の面からも重要であるが、宅地化の進行による減少が懸念される。
◆南部市街地のうち、戦災復興や震災復興事業のほか、土地区画整理事業等によって、面的に市街地を整備した地域では、それらの事業の中で公園を整備してきたことから、公園・緑地についてはおおむね充足しているが、阪急神戸線以北の地域などで公園・緑地が充足していない。
◆戦災復興や高度経済成長期に都市計画決定され、その後の周辺地域の公園整備状況や社会経済状況の変化などにより長期未整備の都市計画公園がある。
◆遊具やベンチ、トイレなどの公園施設の老朽化が進行し、安全性・快適性の確保が課題となっている。また、市街地の貴重な緑である、公園樹、街路樹の老木・巨木の倒木対策が必要となっている。
◆人々に潤いと安らぎを与えてくれる美しいまちづくりを市民と共に進めるため、緑化意識の普及啓発などのソフト面の施策を充実させる必要がある。
◆北部市域や甲山周辺の豊かな森、夙川や武庫川、有馬川などの水と緑、甲子園浜や御前浜の自然海浜など都市近郊やまちなかに残る自然環境・生物多様性を保全し、次世代に引き継いでいく必要がある。

市の取り組み内容

①公園・緑地の整備
②緑化の推進
③自然環境・生物多様性の保全

政策分野に関連する市民活動団体

団体名 活動内容

特定非営利活動法人 パークコーディネート創生

■Ⅰ-2 緑・自然
淡路島国営明石海峡公園内の活動
■Ⅱ-8 青少年育成
クラフト等のボランティア活動、JAXAとのコラボレーション

特定非営利活動法人 AFRIKCLEAN

日本とアフリカの文化交流では人と人をつなぐ輪(和)造りの場として、まずは知り合うことから始まる多様性を受け入れる社会を目指します 今後、ますます進みゆくグローバル社会の中で、子供たちの異文化交流を推進し、柔軟な思考、多様性を受け入れる心を育みます。 国や肌の色にとらわれず、知ることから始まるグローバリズムの啓蒙を推進するため、交流の機会を提供しています。

特定非営利活動法人 チーム御前浜・香櫨園浜里浜づくり

■Ⅰ-2緑・自然、Ⅰ-3景観
夙川河口に広がる自然浜である御前浜を活動の中心とした自然保全活動。 ①浜をまもる活動…ごみのない浜の環境を守る活動。砂浜再生のための活動、情報共有、調査活動など ビーチクリーニング(ごみ拾い、除草など) ②浜をつかう活動…浜での遊びを通して学ぶ環境体験学習、浜への理解と関心を高めるイベントや新しい楽しみ方の創造、浜のマナー・ルールづくり、防災の推進など ・出前講座(地元小学校の野外体験学習) ・水ロケット大会(8月)海辺のひろっぱフェスタ(9月)、浜辺であそぼ! ③浜をそだてる活動…情報発信、五感を取り戻し人と自然のつながりと共生を育む活動、親水性を高める環境づくりへの提言や行政との協働活動など。SNS発信、季刊誌発行など
■Ⅱ-7学校教育、Ⅱ-8青少年育成
夙川河口に広がる自然浜である御前浜を地域の資源”宝”として次世代につなげる活動。 浜をつかう活動… ・浜での遊びを通して学ぶ環境体験学習を地元小学校の野外学習として出前講座を提供。 ・生き物探しなどのワークショップやコンサートを行うイベントを通して浜への理解と関心を高める持続的活動を開催。
■Ⅴ-25環境保全、Ⅴ-30防災・減災
夙川河口に広がる自然浜である御前浜を活動の中心とした自然保全活動。 浜をまもる活動…ごみのない浜の環境をまもる活動。砂浜再生のための活動。 ・ビーチクリーニング(ごみ拾い、除草など) ・イベントを通して、津波に備えたワークショップを提供