22 産業

目的 都市の活力と持続的な発展を支える産業振興や、企業市民の参画を促進し、
豊かな市民生活と本市の発展を実現する。

現状と課題

◆本市では、市外から流入した就業者より市内在住の就業者が多くなっており、市内産業は市民の雇用の受け皿となっている。今後の人口減少や高齢者人口の増加に伴い、市内事業所や働き手が減少し、産業全体の活力が低下することが予想される。特に、人口減少が顕著な地域では、連動して小売店、飲食店などの生活関連サービスが衰退し、市民生活への影響が懸念される。
◆市や商工会議所、国・県の産業支援機関、大学、金融機関などは、事業者の相談ニーズに応じ、それぞれの得意分野において専門性を生かした相談体制を充実させている。事業者が抱える課題に対し、初期相談から根本的な解決まで、継続的にサポートする体制が求められており、関係機関が効果的に連携する相談支援体制を構築する必要がある。
◆本市の産業は、飲食料品製造、生活、教育、物流などの分野で集積が厚くみられる。これらの産業分野は本市の歴史・風土に根差した地域産業であり、今後の発展が期待される産業分野とともに、効果的な産業施策を進め、雇用創出や産業の活性化につなげていく必要がある。
◆日本酒やスイーツを始めとする飲食料品関連産業は本市産業の特徴であり、こうしたフードビジネスや伝統工芸など、豊かな歴史に育まれた西宮ブランド品の活性化を図る必要がある。また、阪神甲子園球場などスポーツに関する豊富な地域資源を生かし、スポーツビジネスが展開しやすい環境づくりを進めるとともに、市内集積産業との連携・循環に取り組んでいく必要がある。
◆商店街は、身近な買物の場所としてだけでなく、近隣住民のコミュニケーションの場としての役割も担っているが、地域に密着した商店街等の活力低下により、買物など生活の基盤となる身近なサービスの水準低下や買物弱者の発生が危惧されており、地域を下支えする商店街等に対する活性化支援策が求められている。
◆地域経済に活力と雇用をもたらすためには、小規模事業者の新たな取組に対する支援や、女性や若者、高齢者を含む起業を志す人に対する支援、創業後間もない人への支援など、産業の新たな担い手を創出する支援体制を充実させる必要がある。
◆地域活動の担い手減少による影響が懸念される中、企業をまちづくりや公的サービスの重要な担い手の一つと位置付け、企業が地域社会の一員として参画・協力しやすい取組、あるいは、事業活動との相乗効果が期待できる取組など、個々の企業が関心を持つところから、地域や住民との交流拡大につなげていく必要がある。

市の取り組み内容

①中小・小規模事業者への産業支援体制の強化
②中核企業の立地・定着の推進
③地域資源を生かしたビジネスの振興
④市民生活を支え高める商店街等の振興
⑤切れ目のない創業支援
⑥企業市民のまちづくりへの参画促進

政策分野に関連する市民活動

団体名 活動内容

特定非営利活動法人 コミュニティ事業支援ネット

■Ⅳ-21大学連携
大学生が「社会人と関わる中で社会で必要な力を身につけること」「地域や社会全体で起こっている課題に気づき、社会の一員である自覚を身につけること」をめざし、大学や企業、地域と連携した学生支援を行っています。
■Ⅳ-22産業
「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」をはじめとするイベントプロデュースを行うことで、産・官など多様なセクターが参画するまちづくりを推進しています。
■Ⅳ-24就業・労働
「地域社会ともっと繋がりたい」と望む求職者と、「後継者がいない」「人手が足りない」と悩む企業をマッチングする無料職業紹介事業を行っています。
■Ⅵ-33住民自治・地域行政
指定管理者となり、西宮市市民交流センターの管理運営を行っています。中間支援組織として、参画と協働、市民活動のサポートを行っています。